world story
森はどんどん深くなって行く。


「うわぁ…なんか陽が入って来てないから本当に暗いよ」


「…深いんだな…リト、気を付けな、魔獣はこうゆう所にいるからね」


「え?!マジかよ」


「そうだよ…あいつは暗い所を好むからね」


「それはそうだけど…なあエニー、俺達ちゃんと森から出られる?」


「大丈夫、ちゃんと落として来てるから…」


振り返ってみると、自分達が歩いた所に何か白い物が落ちている。


「これは?」


「帰り道を分かるようにするために、ネックレスの珠を落としてきた」


「ネックレス?!おい!そんな大事な物!!」


リトは"大丈夫か?!"と言うように彼女の体を揺する。


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