world story
「あ、ああそうだな、早く行かないと」


正気に戻ったリトはエニーと一緒に教会を目指す。





「うわ…でかい教会だなぁ…」


「リト…まって…中から声が聞こえる…」


エニーがリトに静かにするように言うと、しゃがみ込む。





「どうして?!どうして神トゥールスを批判するの?!彼は…彼は私を助けてくれる神なのに?!」


中から聞こえたレーナの声に、リトは首を傾げる。


「神トゥールス?女神アイラじゃなくて…?あと助けるって…」


「リト、まだ話が続いている」







「神トゥールスは…私を…」


「レーナ!」


突然教会の扉が開く。


「やっぱりここにいたのか…神トゥールスって…誰だよ」


中にいたレーナは今まで祭司の肩を掴んでた手をはなし、リトの方を見る。

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