world story
エニーがふたりに言うとすぐに銃を取りだし、魔獣を打つ。


しかしその魔獣の皮膚は頑丈なのか、弾を弾く。


「ダメだ…あいつ…ただ攻撃するだけじゃ…っ」


エニーは後ずさりしながら言う。


辺りが薄暗いため、エニーは何かに躓き、尻餅をつく。


「………っ」


「エニー!!」


レーナが叫んだのも当然、魔獣はエニーに向かって突進してきた。


「うわっ」



「危ねえ!」


その時、リトが素早く魔獣を押し倒す。


「リト?」


「エニー!早く逃げろ!」


魔獣を抑えつけるリトは必死にエニーに言う。


「ああ」



その場から少し離れたエニーは手榴弾を取り出し、なげる。


「リト!逃げろ!」


「え?…わっ」


リトがその場から去ったとほぼ同時に手榴弾は爆発した。


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