world story


「待て、王と会われるには許可証が必要だ」


「はい…」


エニーはあの古い紙を門番に見せる。



「………これは確かに許可証だな、よし!入っていいぞ」


「だってさ、早く行こうよ」

「あ、うん」


「すごい…エニー」


「いいから!行くぞ」


ふたりはエニーについて行く。



城の中は広くて、何千人も余裕で入って行けそうな位だった。


「うわぁ…緊張する」


王の部屋に近づくにつれて、リトの心臓の音が大きくなる。


「私だって緊張してるさ…こいつも…」


エニーはレーナを見るが、彼女は平然とした顔で歩いている。


「はぁ…なんでこんな時に平然としてられんだよ」


エニーはため息をつく。


< 39 / 176 >

この作品をシェア

pagetop