world story
「待て、王と会われるには許可証が必要だ」
「はい…」
エニーはあの古い紙を門番に見せる。
「………これは確かに許可証だな、よし!入っていいぞ」
「だってさ、早く行こうよ」
「あ、うん」
「すごい…エニー」
「いいから!行くぞ」
ふたりはエニーについて行く。
城の中は広くて、何千人も余裕で入って行けそうな位だった。
「うわぁ…緊張する」
王の部屋に近づくにつれて、リトの心臓の音が大きくなる。
「私だって緊張してるさ…こいつも…」
エニーはレーナを見るが、彼女は平然とした顔で歩いている。
「はぁ…なんでこんな時に平然としてられんだよ」
エニーはため息をつく。