world story
すると



「うわっ」



突然あの人形が光り出した。


人形は少しずつ大きくなり、自分と同い歳位の少女とほぼ同じ大きさになる。




光りがおさまり、リトが目を開けると目の前にあの人形はなかった。


その人形のあった場所には、人形と同じ服、同じ髪をした少女がいた。


「うわっ!人形が…消えた」

「あなたが…私を助けてくれたの?」


高い声で少女は言う。


「な…なんのことだよ…俺がお前を助けるなんて…」

「あなたがここに来てくれたことで、私が人間になれた…」


「…人間に…あ!俺はお前をぬす…」


「ぬす…?」

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