world story

「行くよ」


「うん」


城の衛兵が扉を開けると、


「そなたらが私に話があると?」


部屋の奥で王は大きな玉座に座っていた。


背が高く、とても凛々しい人物だった。


「あ、はい…私、エニー・コーズと申します」


「そうか…それで、話とは?」


「…レーナ…」


エニーはレーナをチラッと見る。


「うん」


するとレーナは前に出る。

「今、世界が少しずつ分裂しようとしているんです」

「分裂?」


「はい、あまり信じてもらえませんが、女神アイラの予言で、この世界がバラバラになってしまうと…」


「女神アイラ?!それって…」


王は驚いた顔でレーナを見る。


「はい、皆さんご存知のあの女神です」


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