world story
「いや…なんでもない」


「…なんのことよ……ねえ、あなたに…お願いがあるんだけど」


その少女はリトの体をじろじろ見ながら言う。


「な…なんだよ」


「一緒に…旅に出ない?」


「はぁ?!お前何言ってんだよ!突然行こうって言われて"はい"って答える奴なんているはずねえじゃん!」


「私…あなたを見た時、分かったの…あなたが…世界を助けることができるって」


「なんのことだよ」


「あなたはね…ミラっていう特殊な力を持ってるわ、だから……」


「なんだよ」


「今…世界がバラバラになりかけている…」



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