world story
「それが、分からないんだ…好きなのか…そうじゃないのか…」


「……そうなの?」


「息が意外と合うし、一緒にいると前向きになれるっていうか…」


「…うん…エニーもなんだ」

「ん?」


「リトのこと、好きなんだね」


「……そうなのかねぇ…」


エニーは星を眺める。


「でも…私はあんたほどあいつと親しくないからな…結ばれる確率は低いさ」


「…そうかな?…」


「それもあるし…昔なんか物凄く好きだった人がいたような感じがするんだ…微かな記憶の中でね」


「え?」


「なんか…思い出せそうで思い出せないんだ」


< 55 / 176 >

この作品をシェア

pagetop