world story
「う……」


風に逆らいながらリトはレーナの所に行く。


そしてレーナが飛ばされないようにきつく抱きしめた。



しかしレーナは俯いたまま何の反応もない。かなり力が抜けているのがすぐに分かった。



「レーナ!どうしたんだよ!!」



ガタンッ!



するとアラストが激しく揺れた。


その衝撃で、レーナの頭が上を向くが、その顔は青白かった。



「………!!」



するとアラストの動きが鈍くなる。



「うわ!落ちる!」


「うわぁぁぁ!」



アラストはゆっくりと傾き、落下して行った。



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