world story
「うわぁぁぁぁぁ!」
「ウェース!このままじゃうちらみんな死んじまうよ!」
「分かってる!でも…思い通りに動かないんだ!」
ウェースは必死に操縦する。
するとアラストは動いた。
「動いた…」
アラストは徐々にスピードを緩め、無事地上に着陸した。
「ケホケホ…はぁ…よかった…」
エニーは安心したのか、へなへなと座り込む。
「髪がぐしゃぐしゃだよ…」
ダンは自分の髪を整え始める。
「まあ助かったなら…まずいいじゃないか」
「にしても、この世界に入った途端もの凄い突風が吹いたけど…あれは?」
エニーがウェースを見て言う。
「ここの空気と俺達の世界の空気は違うのだろう…」
「え?」
「このアラストは結構古い…あちこちに小さな穴が開いてるんだ、だからこの中の空気が外に流れ出たのだろう」