world story
「そうか、分かったありがとう」


リトはそう言いながらレーナの元へと向かう。






「レーナ!」


レーナはエニーの言った通りベランダにいた。


「あ…リト」


レーナの青い髪が風で流れるように揺れている。


「ここにいたのか……気が付いたらいなくなってて…」


「そうだったの?ごめんね心配かけちゃって」


「いやいいけどさ…にしてもここ…気持ちいいなぁ」

「そうね…」


「なあレーナ」


「ん?」


「分裂…防げるといいな」


「うん…そうだね」


レーナは俯く。


「レーナ?どうかしたのか?」


「私?何もしてないけど?」

「そうか?だってお前…世界の分裂のこと話すとなんかいつもと違うくなるからさぁ」


「そんなことないよ!私は別に…」
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