world story
なんと、リト達が異界に行ってる間に世界が分裂しかけていたらしい。


「うそ…はやく行かないと…」


レーナは慌てるが、リトがレーナの肩を叩く。


「まず落ち着けよ」


「だって…」


レーナは涙目だった。


「………近い…」


「え?」


「近い、近いよ!目的の場所に近い!」


レーナの表情が少し明るくなる。


「な、ならいいんだけど…でも今日はもう遅いから、明日行こう…」


「うん」



「…それはいいけど…近くに宿があればいいんだけど…ないかもよ?」


エニーが辺りを見回しながらリトに言う。


「そう…かぁ…仕方ないな、今日は野宿にするか」


「野宿だったら寝ずの番が必要だよ?誰がやるの?」

ダンが自分はやりたくないと訴えたいように言った。

「じゃあ…じゃんけんで…」

リトが片手を上にあげる。
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