world story
「リト、いいよ?私がやっても…私…眠くないから…」


「レーナ…?いいのか?」


「大丈夫!私がやるから!だからみんな寝て」


レーナはみんなにそう言う。









夜…



レーナ以外の仲間は焚き火の側で毛布にくるまって寝ている。


レーナは自分の言ったとおり寝ずの番をしている。


「本当に…近いなぁ…ついに明日かぁ…」


「そうだな…」


「誰?!」


急に背後から声が聞こえ、レーナは振り向く。


そこにいたのはリトだった。



「リト…」


「ああ、なかなか眠れなくってさ」


「そうなの…」


リトはレーナの隣に座り込む。


「レーナは…明日世界の分裂を阻止すると、どうなるんだ?天に…帰るのか?」

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