world story
レーナはクスクス笑う。


「ねえリト、また聞くけど…もし私が…リトの思っている私じゃなかったら…どうする?」


「へ?どうゆうこと?」


「だからこの私が…今日まで一緒に旅していた私とは全く違う人物だったら…」

「どうだろう…分からないな…レーナはレーナだし…違う人物っていっても…」


「あ、あんまり難しく考えなくてもいいよ、ほら…私って普通の人とは違うから…もしもってことで」


「そうか…はぁ…こうやって話してるのにちっとも眠くならない」


リトは寝転がりながら言う。


「なんかしてあげよっか?」

「なんかって?」


「例えば…本を読んだり、歌を歌ったり」


「え…じゃあ本読んでよ、こないだアラストの中見たら本がいっぱいあったんだ」


「うん、じゃあ読んであげるから、選んできて」


「ああ」


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