俺の彼女はかわいい仔犬
「うざい。別れて。」
そりゃそうだよな。
何人も女がいたら、普通別れるよな。
だけど、俺は立ち直れなかったんだ。
大好きでたまらなかったんだ。
過去から逃げるため、俺はこの高校に入学した。
この高校は、中学から10キロは、離れている私立校。
金は高いし家からも遠い。
いつも一緒にいた友達は、違う高校に行った。
でも旬だけは着いて来てくれたんだ。
親友だからって。
今までの俺をすべて変えた俺は、快適に学校生活を送っている。
ときどきまた前の自由な俺に戻りたくなることもある。
でも旬がいてくれるから、俺はこの性格で居られるんだ。
だから、自分を変えようとは思ってない。
今の自分が好きだから。