(´Д`)



次の日。
私はまたもや下界にいた。

目が覚めたら下界
ってわけでもなく
勝手にブルーホールの中に入った。

そのせいでもあって
ここがどこだか分からない。

そして、吐き気もする。
自分の意識のせいだから
「気持ち悪くない」と
思えばいいはずなんだけど
なんせ私はひねくれ者ながら。


さて、刺激を求めに
散歩でもしましょうか。

と言っても下界の
人間のようにただ歩くのではない。

それじゃあ刺激も何もない。

幽霊の特権。

壁をすり抜けられる。

私は俯せになり
地と並行のまま
両手を前に出す。

スーパーマンのポーズ。

いざ、出陣。

ゆっくりと発進する
私は音もなくするり
するりと壁を突き抜ける。

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