(´Д`)
ぬおーーーー(´Д`)
一直線へ。
家々は丸裸。
ゲームで遊ぶ子供たち。
まったりお茶するご老人夫婦。
ラーメンすするパンチパーマ。
公園を通り
公衆トイレを突き抜ける。
そこで男の人が
人を呼ぶ声が聞こえた。
「誰かぁ」
個室に入った
おっさんが下半身丸だしで
人を呼んでいる。
「誰かトイレットペーパーを」
あー、紙切れか。
誰かがトイレに入ってくる
様子もなかったので
私は隣の個室のトイレットペーパーを
壁の上からひょぃっと
おっさんのほうへ投げた。
「おお、ありがとう」
いえ、これでもお助け隊なんで。
個室から出ると私がいた個室の
ドアに“故障中”と紙が貼ってあった。
あ、やべ。
おっさん出てきて
気づいたら驚くかも。
そして、ちょうどよく
水が流れる音がする。
まぁ、いいか。
人助けしたんだし。
私はそのまま何事も
なかったかのように
また一直線へ進んだ。