(´Д`)



「あ、幸子さん」

天国での小さな公園で
遊ぶ子供たちを
塀の上からぼーっと見ていたら
誰かに声かけられた。

「あ」

あの黒人は…サーカス団の…。

「ピキ」

「覚えててくれましたか」

嬉しそうにはにかんで
ピキは塀にのぼって
私の隣に座った。

「ついにボイコットか」

「違います。休憩をもらったので
そこらへんを散歩を」

「してくりゃいーじゃん」

「相変わらず冷たいですね。
幸子さんに出逢えたのですから
予定変更ですよ」

「ふーん」

正直、なんで私がここにいるのか
分からなかった。

なんだかぼーっとしたかった。
何もしたくなかった。

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