(´Д`)
「服、なかなか
良いじゃねぇか」
天国の商店街で選んだ
紙袋の服を渡したら
気に入ってくれたようだ。
「お前、服のセンスいいな」
「まぁファッション雑誌を
見るのが好きだから」
「いいんじゃね?」
彼は微笑む。
良かった
良かった。
「このまま病院出て
海まで歩くのか?
今日、風強ぇよ」
「風は感じない」
「幽霊だからな」
私はじっと彼を見た。
彼は軽い足取りで
病室、そして病院を出る。
「なんだかあっさり
病院を出ちまったな」
「そういうもんさ」
彼は呆気にとられたように
から笑いをした。
「海、行くか」