いつかたどりついたら
1、失恋
がたんごとんと電車が揺れる。
次の停車駅のアナウンスを
春樹は神妙な顔で聞いている。
「俺、もうお前のこと好きでいるの疲れた」
電車のドアが音を立てて開いた。
春樹が何を言ったのか、
しばらく理解できなかった。
優にいちゃんも
驚いた顔をして春樹を見ている。
ふらり、と
春樹は電車を降りた。
私たちの降りる駅までまだ三つもあった。
優にいちゃんは
私と春樹を見比べて二秒くらい迷った後で
「千里ちゃん、先に学校に行ってて」
と言って、走って春樹を追いかけた。
ドアが閉まり、電車が動き出した。
ああ、これって
振られたのかなあ。
春樹は私のことが好きだったのか。
でも、もう疲れたって。
なんだかよく分からないけど。
よく分からないけど。
涙が出てきて止まらなかった。
次の停車駅のアナウンスを
春樹は神妙な顔で聞いている。
「俺、もうお前のこと好きでいるの疲れた」
電車のドアが音を立てて開いた。
春樹が何を言ったのか、
しばらく理解できなかった。
優にいちゃんも
驚いた顔をして春樹を見ている。
ふらり、と
春樹は電車を降りた。
私たちの降りる駅までまだ三つもあった。
優にいちゃんは
私と春樹を見比べて二秒くらい迷った後で
「千里ちゃん、先に学校に行ってて」
と言って、走って春樹を追いかけた。
ドアが閉まり、電車が動き出した。
ああ、これって
振られたのかなあ。
春樹は私のことが好きだったのか。
でも、もう疲れたって。
なんだかよく分からないけど。
よく分からないけど。
涙が出てきて止まらなかった。