いつかたどりついたら
薬用リップを握り締めて、
崩れ落ちるように座り込む。
涙が、
次々にあふれて
止まらなかった。
矢沢先輩のキスとは
全然違うのに、
ほんの少し
唇が触れただけなのに、
体中が痺れるみたいで、
一秒にも満たないその時間が
永遠に引き伸ばされたようで、
だけど、
悲しくて、
悲しくて、
矢沢先輩、ごめんなさい。
春樹への想いを忘れるなんて、
できないのかも知れません。
ごめんなさい。
崩れ落ちるように座り込む。
涙が、
次々にあふれて
止まらなかった。
矢沢先輩のキスとは
全然違うのに、
ほんの少し
唇が触れただけなのに、
体中が痺れるみたいで、
一秒にも満たないその時間が
永遠に引き伸ばされたようで、
だけど、
悲しくて、
悲しくて、
矢沢先輩、ごめんなさい。
春樹への想いを忘れるなんて、
できないのかも知れません。
ごめんなさい。