いつかたどりついたら
4、円盤雲
翌日の朝、駅のホームには
優にいちゃんしかいなかった。
「おはよう」
「おはよ、春樹は一本早い電車で行ったよ」
私が尋ねる前に、
優にいちゃんは私の疑問に答えた。
もう五月なのに、
朝の空気はまだ冷たい。
「優にいちゃんは昨日、うちに来なかったね」
と、優にいちゃんに言うと、
部活が終わって自宅に電話したら、
春樹が居たので
そのまま帰ったとのことだった。
「春樹、かなりふさぎ込んでたよ」
ホームに入ってくる電車を眺めながら、
優にいちゃんが言う。
「俺、春樹と同室だからうっとうしくて。
ずっとベッドに潜り込んでるし」
優にいちゃんしかいなかった。
「おはよう」
「おはよ、春樹は一本早い電車で行ったよ」
私が尋ねる前に、
優にいちゃんは私の疑問に答えた。
もう五月なのに、
朝の空気はまだ冷たい。
「優にいちゃんは昨日、うちに来なかったね」
と、優にいちゃんに言うと、
部活が終わって自宅に電話したら、
春樹が居たので
そのまま帰ったとのことだった。
「春樹、かなりふさぎ込んでたよ」
ホームに入ってくる電車を眺めながら、
優にいちゃんが言う。
「俺、春樹と同室だからうっとうしくて。
ずっとベッドに潜り込んでるし」