いつかたどりついたら
入学式の時、
前の席で取れかけのソバージュみたいな
派手な茶髪の頭がゆらゆらしていた。
それが八千代だった。
生徒指導の先生が
「おい君、その髪……」
と言いかけた瞬間、
「天然です!!」
と、ギロリと先生を睨み付けた。
その形相がまるで般若のようだったので、
厳しそうな先生も
慌てて引き下がってしまった。
「好きでこんな頭じゃないっつーの、ねえ」
と彼女は振り向いて
「あら~、ステキな“おぐし”ね」
と、急に笑顔になって
私のおさげ髪を触った。
おぐし?
髪の毛のこと?
てゆうか、
なんで女なのに
オカマキャラ?
そんな感じで、
いつの間にか八千代は
私の一番目の友達になっていた。
前の席で取れかけのソバージュみたいな
派手な茶髪の頭がゆらゆらしていた。
それが八千代だった。
生徒指導の先生が
「おい君、その髪……」
と言いかけた瞬間、
「天然です!!」
と、ギロリと先生を睨み付けた。
その形相がまるで般若のようだったので、
厳しそうな先生も
慌てて引き下がってしまった。
「好きでこんな頭じゃないっつーの、ねえ」
と彼女は振り向いて
「あら~、ステキな“おぐし”ね」
と、急に笑顔になって
私のおさげ髪を触った。
おぐし?
髪の毛のこと?
てゆうか、
なんで女なのに
オカマキャラ?
そんな感じで、
いつの間にか八千代は
私の一番目の友達になっていた。