いつかたどりついたら
8、力ずく
春樹と優にいちゃんの家は、
私の家からバス停二つ分遠くにある。
今日は春樹に
カメラのクリーニングキットを
借りることになっていたので、
数ヶ月ぶりに春樹の家に来た。
「この部屋に入るの久しぶり」
「あれ?
ここに置いたと思ったんだけど。
父さんの部屋かな」
春樹が、散らかった学習机の上をあさる。
マンガやカメラ雑誌が山積みになっている。
隣にある優にいちゃんの机は
きちんと片付けられている。
クリーニングキットを探しに
春樹は部屋を出ていく。
部屋は、男の子の匂いがした。
壁に春樹の撮った写真や
優にいちゃんの描いた絵が
無造作に飾ってある。
私の家からバス停二つ分遠くにある。
今日は春樹に
カメラのクリーニングキットを
借りることになっていたので、
数ヶ月ぶりに春樹の家に来た。
「この部屋に入るの久しぶり」
「あれ?
ここに置いたと思ったんだけど。
父さんの部屋かな」
春樹が、散らかった学習机の上をあさる。
マンガやカメラ雑誌が山積みになっている。
隣にある優にいちゃんの机は
きちんと片付けられている。
クリーニングキットを探しに
春樹は部屋を出ていく。
部屋は、男の子の匂いがした。
壁に春樹の撮った写真や
優にいちゃんの描いた絵が
無造作に飾ってある。