いつかたどりついたら
9、誓い
矢沢先輩と待ち合わせしている
駅前のマックに行くと、
先輩はもう席に座っていた。
イヤホンで音楽を聴きながら、
ジュースを飲んでいる。
「何聴いてるんですか?」
アイスコーヒーを買って、
矢沢先輩の前に座る。
先輩はちょっとこっちを見て、
「BOØWY。聴く?」
と言って、イヤホンを外す。
トレイをテーブルに置いて、
イヤホンを受け取る。
耳につけた途端、
爆発音みたいな歌声が響いて、
慌ててイヤホンをはずす。
矢沢先輩がわざと
ボリュームを上げたようで、
ウォークマンを持ってニヤニヤしている。
「……耳が痛いです」
先輩が耐えられないように笑い出す。
全然面白くないので
ふてくされていたら、
「これ、預かってくれないかな」
と言って、
私の手に小さな何かを乗せた。
駅前のマックに行くと、
先輩はもう席に座っていた。
イヤホンで音楽を聴きながら、
ジュースを飲んでいる。
「何聴いてるんですか?」
アイスコーヒーを買って、
矢沢先輩の前に座る。
先輩はちょっとこっちを見て、
「BOØWY。聴く?」
と言って、イヤホンを外す。
トレイをテーブルに置いて、
イヤホンを受け取る。
耳につけた途端、
爆発音みたいな歌声が響いて、
慌ててイヤホンをはずす。
矢沢先輩がわざと
ボリュームを上げたようで、
ウォークマンを持ってニヤニヤしている。
「……耳が痛いです」
先輩が耐えられないように笑い出す。
全然面白くないので
ふてくされていたら、
「これ、預かってくれないかな」
と言って、
私の手に小さな何かを乗せた。