Contrast
私はゆっくりと歩みを進め始めた。
寝ている司書さん以外誰もいないことが、小さな安堵感に繋がっていた。
見渡してみると、やはりそこまで図書室は広くない。覚悟はしていたが、ショックな気持ちは拭えない。
けれど、天井はなぜだか高くて、舞うほこりが窓から差し込む太陽の光にあたり、キラキラと輝いた。ああ、これがこんなに辺りを幻想的にしてるのかな。
さぁ、帰ろう。ここで昼食は無理みたいだ。
私は踵を返したが、ふと、目の前にある扉に視線が止まった。
扉にはでかでかと『立入禁止』と書かれた貼紙が貼ってあるが、その扉は小さな隙間を開けていた。
小さく、私の好奇心が反応した。私は対角線上の司書さんを見てみる。相変わらず熟睡している。
深呼吸をする。初めて入る場所だから、しっかりと。
その時、図書室に誰かが入ってきた。楽しげな女子たちの声。
突然の出来事に驚いた私は、咄嗟にドアノブに当てていた手を回し、立入禁止の部屋に入ってしまった。
寝ている司書さん以外誰もいないことが、小さな安堵感に繋がっていた。
見渡してみると、やはりそこまで図書室は広くない。覚悟はしていたが、ショックな気持ちは拭えない。
けれど、天井はなぜだか高くて、舞うほこりが窓から差し込む太陽の光にあたり、キラキラと輝いた。ああ、これがこんなに辺りを幻想的にしてるのかな。
さぁ、帰ろう。ここで昼食は無理みたいだ。
私は踵を返したが、ふと、目の前にある扉に視線が止まった。
扉にはでかでかと『立入禁止』と書かれた貼紙が貼ってあるが、その扉は小さな隙間を開けていた。
小さく、私の好奇心が反応した。私は対角線上の司書さんを見てみる。相変わらず熟睡している。
深呼吸をする。初めて入る場所だから、しっかりと。
その時、図書室に誰かが入ってきた。楽しげな女子たちの声。
突然の出来事に驚いた私は、咄嗟にドアノブに当てていた手を回し、立入禁止の部屋に入ってしまった。