結局、きっと…好き。
ACT.4

あの日、さよなら逆転ホームランなみの幸せを掴んでからしばらくが経ち。


私は無事進級し、高校2年生になれた。


仲良かった何人かの友達とはクラスが離れてしまったけど、悠里とはまた同じクラスになれたから少し安心。


それから新しい1年生が入学してきた。

真新しい制服に袖を通し、ちょっと緊張した面持ちで始業式に参列してた。


全校生徒が集まってる体育館に、当たり前だけど…ナツメくんの姿はない。

どんな人混みの中でもナツメくんをいち早く見つけることができるこの特技も、本人がいなけりゃ発揮のしようもなくて。


寂しく思う反面、彼女なんだからいつでも会えるじゃん♪と優越感も感じつつ…。


そうこう浮いたり沈んだりを繰り返しながら出会いと別れの春を過ごした。


< 101 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop