結局、きっと…好き。
そしたら携帯からナツメくんの『ふう…』ってため息みたく息を吐く気配がした。
だからやっぱうざかったんだ…って思ってたら。
「土曜に実家へ帰って、その日はそのまま実家に泊まるから日曜日の昼からならいいけど?」
「…えっ!!
ホ、ホントにっ!?」
「まぁ…夜バイトだからそんなに時間ないけど」
それでもいいなら…って続くナツメくんの言葉を遮って『全然良いですっ!!』って力強く返した。
そしたら今度はさっきと違って、『ふっ…』って笑う気配が聞こえて。
「じゃあな」
そう言って電話は切れたんだけど、その後しばらく私は興奮して、それから胸がドキドキうるさくて眠れなかった…−−−−。