結局、きっと…好き。
ドキドキとワクワクと。
それから少しの緊張と。
早く会いたい気持ちも一緒にチャリンコに乗せてを駅まで急いだ。
ペダルをグングンこいで。
太陽に見守られながら、まるで風になったみたいに駅まで飛んで行った。
だから私の方が当然早く着いて。
有料自転車置場に預けると、素早く鏡で化粧崩れを直した。
『呪いの日本人形』呼ばわりの私は散々みんなから笑われたけど、あの後ももう茶髪にはしなかった。
理由はそんな頻繁に染めてたら髪が傷むし、そういえばナツメくんの髪は真っ黒だから。
でもあの日悠里にボロクソ言われたから、アイメイクだけは復活した。
でもナツメくんに『連れて歩きたくない』って言われたくないから、服も髪もそれから化粧もかなり気を使った。