結局、きっと…好き。

だけどそんなにも自分以外の誰かを愛せることはどこか誇らしく、また幸せなことだとも思う。


あ、でもナツメくんはどうなんだろう…？


私が初めての彼女ってことはありえないだろうけど、今までの彼女たちと私は違うって思ってくれてるかな？


そもそも、ナツメくんは今まで何人ぐらい彼女がいたんだろう？


私は何番目の彼女？


何番目でもいいけど、ナツメくんの初めての彼女になれなくていいけど。


でもナツメくんが今までの彼女の中で一番愛した彼女は私であってほしい。


……それってワガママかな？


そんな自問自答と、ナツメくんの好きさ加減を再確認していると電車が到着したようだった。


ゴールデンウイーク中ともあって、開いたドアから次々と人が降りてきて改札口辺りは人の往来が激しくなってきた。