結局、きっと…好き。
「……うっす」
私の目の前に立ったナツメくんは、眠たそうな顔してそう言った。
「あ…はい」
心臓がドキドキのバクバクで、もうそんな意味不明な返事をしてしまう私に怪訝そうな顔を見せるナツメくん。
だけどその眉間に刻まれる皺が紛れもなくいつものナツメくんでちょっと安心した…−−−。
時刻はお昼をちょっと過ぎたところ。
駅から近くのファミレスでランチをすることにした。
対面のソファー席に通され、メニューを広げて選ぶふりをしながらチラチラとナツメくんを盗み見た。
だってどこかちょっと今だに信じられなくて…。
あんなに恋い焦がれ、必死に追いかけてたナツメくんとこうやって向かい合ってご飯食べるとか…。
しかも彼氏だなんて。
私、幸せ過ぎてバチが当たりそう。