結局、きっと…好き。
『別に…』とか。
『普通…』とか。
『そうでもない』とか。
広がりようがなかった。
だからもう私が1人でしゃべった。
新しい担任の先生が誰々だ〜とか、ジャンケンで負けて図書委員になったとか。
どうでもいい上に、相槌しかうちようのない会話をつらつらと話した。
ナツメくんはそれを『へ〜』とか『あっそう』とか。
聞いてないようなどうでもいいような返事だったけど、でも返事してくれるだけ嬉しかったからペラペラしゃべった。
どちらかと言うとよくしゃべる私は昔からお母さんに『少し黙りなさい』って呆れられるぐらいだったからそれが役にたって良かった。
だけどそんな時間もやがて終りが近付いてきてしまって…。