結局、きっと…好き。
ACT.6
走り去る電車の如く…楽しかったゴールデンウイークはあっという間に過ぎ去り…−−−。
気がつけばいつしか梅雨入りを果たした6月中頃の今日。
信じ難い出来事が起きた。
なな、なんとっ!
悠里に彼氏ができた。
友としては喜ぶべきことだし、もちろん嬉しいんだけど…。
でも悠里だよっ!?
あの…言いたいことをズバズバ言ってくれちゃう、気持ちいいぐらい正直者のあの悠里に彼氏…。
う〜…ん。
どうりで大雨なわけだ…。
申し訳ないけど、ついそう思ってしまって。雨が降りしきってる窓の外に顔を向けてしまった。
「ちょっと!聞いてんのっ!?
飛鳥だから話したのにっ!
そのリアクションの薄さは何なのよっ!」
悠里の告白に対して無反応な上、大荒れな外を気にする私に怒る悠里。