結局、きっと…好き。
そんな殺意メラメラのバカップルにも私にも。
みんな平等に訪れた終業式。
配られた通知票と席次票を見て私はホッと胸を撫で下ろした。
ナツメくんがいなくなったからって勉強に手を抜いたり、ナツメくんと付き合いだしたから成績が下がったなんて言われないように頑張った甲斐があった。
まだまだナツメくんレベルじゃないけど、1年前とは大違い。
思い起こせば、ナツメくんの一言でヤル気に火がついて。
動機は不純だったけど、猛勉強した。
でもそのおかげで勉強の面白さや楽しさを知ったし、今じゃそこそこな順位に食い込めてるから言うことなしだ。
早速ナツメくんに報告しよ〜っと。
ポケットから携帯を取り出してたら教室に叫び声が響いた。
な、何事っ!?
びっくりして叫び声がする方を向くと…。