結局、きっと…好き。

スー…ハー…。
スー…ハー…。


朝から繰り返してもう何回目かわかんない深呼吸をすると、やっと携帯を開きナツメくんに電話をかけた。


トゥルルル…。

トゥルルル…。


当たり前に聞こえてくる呼出し音に緊張して、『固唾をのむ』ってのがこういうことを言うんだ…なんて実感しながら耳をすましてたのに…。


いつかと同じように数回呼出したけど留守番電話サービスに転送されてしまった。


｢はあぁぁぁぁ〜…。
ホント心臓に悪いよ！｣


そう一人ごちて携帯をとりあえず閉めて枕元にポイッと投げた。


この前は怒りまかせに何度も電話を鳴らしちゃったんだよね…。


だから今日はその失敗を生かして何度もかけるのはやめておこう。


まぁ着歴にも残ってるだろうし。運が良ければかかってくることを祈ろう。