結局、きっと…好き。

この日のナツメくんはやけに優しかったのを覚えてる。


別にいつもが優しくないってわけじゃないけど、何か…なんとなくいつもと違ってた。


いつもは…ってゆうか、まず電話で話すこと自体があんまりないんだけど。

まぁでも…2週間に1回ぐらい?…のペースで電話で話してて。


でもその時もナツメくんは要件だけって感じだから通話時間なんて5分ぐらい。


そもそも、ナツメくんが私に要件なんてもんはほとんどないし、私も毎日の出来事をメールで逐一送ってるから特に電話で伝えることがなくて。


でも今日はなんとっっ!

ナツメくんと10分近くも電話でしゃべった!

新記録っ!!


しかもナツメくんから話題をふってくれた。


「あ、そういえば…成績上がってたんだってな」


「そ、そうなんですっ!
頑張ったでしょっ!?」

< 154 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop