結局、きっと…好き。
「あぁ、てっきりあの時だけだろうと思ってたよ」
「あの時…?」
「いつだったか、俺に見せに来ただろ?
通知票と席次票持って『100番も上がったー!』なんてバカまるだしで来た時だよ」
「………!!」
「夏に勉強見た時はもうホント…救いようのないバカだったから。
勉強したなんてのは俺に見せに来たあの時だけで、もうあれからはしてないだろうと思ってた」
「酷っ…!
私、結構毎日頑張ってんですよー?!
授業中ちゃんとノート取ってるし、友達としゃべったりとか携帯イジったりもしてないし!」
褒めてもらえたことが嬉しくて。それからもっと褒められたくて。
欲張っていらぬことまで喋ってしまった結果…。
「それ、当たり前だろ!?
もっと早くからそうしてろよ!」
…褒められるどころか呆れられた。