結局、きっと…好き。
それから大忙し。
1階のリビングで韓国ドラマを見て寛いでるお母さんを無理矢理引っぱって『浴衣捜索隊』を結成。
家中の押し入れという押し入れを開け、中を引っかき回して探した。
「何でもっと早く言わないの!」
「さっき決まったのっ!
てゆうか、何で私の浴衣ないのよっ!どこに閉まったかぐらいお母さん覚えといてよっ!」
「あんたが中学校に入ったぐらいから着なくなっちゃったからもうどこに閉まったかなんて忘れちゃったわよっ!」
「もうっ!いいから早く探してよっ!明日着て行くんだからっ!!」
あーだこーだ、文句を言いながら押し入れや天袋に眠る箱という箱を開けて探した。
捜索が始まってからしばらく。
やっとのことで私の浴衣は見つかったけど……。
「こんなの……嫌だ」