結局、きっと…好き。

「だって、こんな子供っぽいとは思わなかったんだもんっ!

こんなの嫌っ!こんなの着てったら笑われちゃうよ!」


「何言ってんのよ、かわいいじゃない。

中学の時は部活でこんがり小麦色だったけど、今は色が白いからきっと似合うわよ。

それに大体あんた、背も昔とそう変わらないから丈も大丈夫だし、おっぱいも特に成長してないんだから大丈夫よ。

違和感すらないってば。
ちょっと着てみなさいよ」


聞き流しちゃうぐらいあっさりと酷いことを言う母。


「ひど…っっ!」


軽くダメージを受けるもお母さんは「浴衣だけあったって着れないんだから帯探しなさい、帯!」って言って相手にもしてくれない。


それから浴衣捜索隊はいつしか隊長が私から母に代わり。

新隊長の指揮の下、今度は帯の捜索が始まった。


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