結局、きっと…好き。
我ら捜索隊が出発してからかれこれ2時間と少しが過ぎて。
すっかり夜も更け、お母さんの好きな韓国ドラマもとっくに終わってしまった頃−−。
どれだけ探しても帯が見つからないため、捜索は打ち切りになった。
「帯もないし、浴衣も気にいらないんだしもう諦めなさい。
お母さんもう疲れちゃった。お風呂入ってくるからちゃんと片付けといてね」
そう言うと埃が舞って箱だらけのめちゃくちゃな部屋に私を残し、薄情な隊長はさっさと白幡を掲げ風呂場に消えた。
そ、そんなぁ…。
こんなの1人で片付けれるわけないじゃんっ!
ブーブー文句を言いつつも、この部屋はお母さんとお父さんが寝る部屋だから片付けないわけにはいかなくて…。
だけど私も色々とまだしなきゃいけないこともあるし…とりあえずつめこんじゃえ!開けたら雪崩覚悟だ!