結局、きっと…好き。
「えっ……?」
まさかまさかの、予想外の出来事に去ろうとしていた足は動いてくれず。
掠れた声は驚きを隠せなかった。
さっきまで座り込む私を隣で上からナツメくんが見下ろしてたのに。
それとまるっきり逆に、今は座り込んだナツメくんを困惑しながら私が見下ろしてる。
「早くしねぇと花火始まんぞ?」
「ホ、ホントに…いいの…?」
「何か欲しいんだろ?」
「う、うん!」
「……早くしろ」
ぶっきらぼうなその言葉を合図に直ぐさま隣に座り込むと手当たり次第に次々とアクセサリーたちを手に取った。
どれもかわいくて悩むし、どうしようもなく嬉しくてはしゃいじゃうし。
「これはどう?」
「こっちは?」
「あ、やっぱこっちかな〜」