結局、きっと…好き。

「毎度あり〜」


おじさんのそんな言葉に見送られながら私たちはまた会場までを歩いた。


「ほらよ」


歩きながら渡されたさっき買ってくれた四つ葉のクローバーの指輪。


受け取った掌の中でギュッと握った。


「ありがとう!
ホントにホントにありがとうっ!」


「…はいはい」


「一生の宝物にするね。

あ、ねえねえ?早速つけてもいい?」


「……勝手にしろ」


迷うことなく左手の薬指に嵌めるとピッタリ嵌まってくれて。


「すご〜い!ピッタリ!

見て見てっ!いいでしょ〜?かわいいでしょ?」


キャッキャッとはしゃいでナツメくんの顔の前に自慢気に翳してみると。


「はいはい」


眉毛をハの字にして、どうでもいいよって笑ってくれた。


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