結局、きっと…好き。
「まぁでも…その指輪は正直ナシよね。趣味悪過ぎ!
飛鳥も何で止めなかったの?そんなおもちゃの指輪、誰が見たって笑うわよ」
「こ、これには深〜い理由があるのっ!
それに四つ葉のクローバーって幸せになれるんだからっ!」
そう力説するも悠里にとってはどうでもいいことらしくて。
「あ、電話だ。
いっちゃんから〜♪」
そう言って常盤からかかってきた電話に出た。
まったく…。
新学期を迎えても相変わらずのバカップル。
あ、ちなみに常盤は下の名前が『イチト』って言うらしく。
クラスのみんな同様、悠里も『常盤』って呼び捨てだったのに、付き合い出してからは『いっちゃん』に変わってた。
そんな2人のラブラブ電話はしばらく続きそうだから私はドリンクバーに席を立った。