結局、きっと…好き。
だ、誰っ!?
このかわいい人…。
「あ〜…いいっすよ。
持てますから」
ナツメくんはそう言ったけど、もう既にこっちに歩いてきたその人はナツメくんがいれたドリンクを手に取った。
そしたら隣にいる私に気がついて。
「知り合い?」
ニコッて笑って私とナツメくんを見た。
「あ〜…はい」
「あ、そう言えばナツメくんの高校の制服だもんね。
もしかして後輩ちゃん?」
相変わらずニコニコしながら聞いてくるその人。
後輩って言えば後輩だけど…ナツメくんは何て答えるんだろう…?
ドキドキしながらナツメくんをジッと見つめ、ナツメくんの言葉を待った。
だけどナツメくんは絶対こっちを見ない。きっとわざと見ないんだ。
だから意地でもナツメくんから視線を外してやらなかった。