結局、きっと…好き。
クリスマスなのにっ!
付き合い出して初めてのクリスマスなのにっ!
クリスマスは恋人のビックイベントなのにっ!
…なんて言ったらきっとウザがられる。
すっごい重くて深くてわざとらしいぐらいのため息を吐かれる。
だからそんな想いは胸にしまった。
「そっかぁ…。
じゃあ仕方ないですね。
気をつけて行ってきてくださいね。あ、お土産忘れないでくださいね!
それから…免許が取れたら乗せてくださいね」
明るい声で、しょうがないね…って感じで。
そう言って電話を切った。
残念ではあるけど、我慢する。
わがままも言わない。
ナツメくんの彼女でいたいから。
ナツメくんの隣にいたいから…−−−−−−−。