結局、きっと…好き。

私はズルいから。

ズルくて弱くて。


『ナツメくんから別れを切り出されない限り、私たちはこのまま続く…−−−−−−。』


本気でそう思ってた。


だからナツメくんから別れを切り出さないようにしなきゃ。

愛想尽かされないようにしなきゃ。


たまにしか会えなくたって平気だよ。その分、会えた時何倍も嬉しいから。


独りで過ごす時間ももう慣れた。全然平気。


ナツメくんを失うことに比べたら…いくらだって何だって我慢できる。


1年前にも見た校庭の桜を見ながらそう思った。



ただ去年と違って……今年の桜はとても悲しそう…−−−。





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