結局、きっと…好き。
ACT.10
独りで眺めたその桜もいつしか散って。
私は高校3年生になった。
なんと、またも悠里と同じクラス。
結局、悠里とは3年間ずっと同じクラスで同じ時間を過ごしてきた。
もうお互い気心も知れて、何でも話せて…くされ縁なんて言いつつもホントは大事な親友。
残念ながら悠里は常盤とクラスが離れちゃったみたいだけど、相変わらずラブラブだから別にいいらしい。
まぁ何はともあれ高校生も残りわずか。
受験生だけど楽しまなきゃねー!
そう思ってスタートした新学期。
どうやら…現実を受け止めなきゃいけない時がきたみたいだ。
今まで見て見ぬふりをし、都合よく忘れたふりなんかしてたけど……ダメだ。
もう…ダメだ。
やっぱり現実からは逃げれなかった。