結局、きっと…好き。
そう言って怒る悠里に申し訳ない気持ちはもちろんだけど、心配してくれたことがちょっと嬉しかった。
だからちゃんと謝って、それから事情を話したらさっきまでとは違う涙を流しながら爆笑するから本気でムカついた。
クラスの男の子たちは水ぼうそうになった私を警戒してか、
「伝染ったら困るから近寄るな!」とか
「俺らにしたら“生死問題”なんだからなっ!………どっちの意味でも」とか。
完治したから来たのに。
随分ひどい言われようだった。
でもそんなことより携帯、携帯。
机の中をゴソゴソ探してたら奥の方でカツン…と固いものが手に触れた。
あ、あった!
あ〜…ホント良かった〜…!
1週間以上も放置されてた携帯を手に取りホッと一息。
だけどやっぱり充電は切れてて、画面は真っ暗だった。