結局、きっと…好き。
でも…受け取めれなくて。
…違うか。
受け取めたくなかった。
認めたくなかった。
だから現実に蓋をして…逃げることを選んだんだ。
逃げて、忘れたふりをして。
それからずっと逃げて逃げて…今日まできたんだけど。
もう逃げきれないみたい。
いよいよ…受け取めなきゃダメみたい…−−−−…。
携帯をパタンッ…と閉じると、やがてくる別れの日の自分を想像してみた。
私は…泣くのかな。
泣いて縋るのかな。
それとも…笑ってんのかな。
笑って『ありがとう』って……言うのかな。
どっちにしろ……その日がいつきてもいいように、心の準備はしておこう。
ナツメくんを困らせないように。
自分を…ちゃんと保てるように。
−−−−−…。
−−−−−−…。