結局、きっと…好き。
何だか余計に疲れたその日のバイト帰り、カバンの中でマナーモードにしてある携帯が震えた。
も、もしかしたらナツメくんからかもっっ!!
逸る気持ちをそのままにカバンの中を引っかき回して急いで取り出したんだけど…
『帰りに牛乳買ってきて〜』
お母さんからのくだらないメールに一気に力が抜けた…。
ナツメくんからかもっ!って期待した分、相手がお母さんだったことの脱力はかなりのもので。
ナツメくんからなんて…くるわけないかぁ。
もう何度目かわからないぐらい、そう自分に言い聞かせるとパタンッと携帯を閉じて牛乳を買いにコンビニに寄った。
雑誌を立ち読みして、お菓子とジュースと頼まれた牛乳を買ってレジに持っていくと。
自動ドアが開いて何人かの団体がドヤドヤと入ってきた。